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いぼ痔にはお風呂で温めるのがいいっていうのは本当?【医師監修】専門医が教える正しいケアと注意点

川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニック(通称:カワナイ)です。

今回は、「世界一わかりやすい肛門の教科書 ⑪いぼ痔にはお風呂で温めるのがいいっていうのは本当?【医師監修】専門医が教える正しいケアと注意点」についてお話ししたいと思います。

「いぼ痔ができてしまって、お風呂で温めたらいいって聞いたけど、本当かな?」 「湯船に浸かるのは痔に悪いんじゃないの?」

いぼ痔でお悩みの方の中には、このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論から言うと、多くの場合、いぼ痔の症状緩和にはお風呂で温めることが有効です。

しかし、やみくもに温めれば良いというわけではありません。今回は、いぼ痔とお風呂の関係について、川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニック(通称:カワナイ)が肛門専門医の視点から詳しく解説します。

1.そもそも「いぼ痔」ってどんな痔?

いぼ痔(内痔核・外痔核)は、肛門周辺の血管がうっ血して、いぼのように腫れ上がってしまう病気です。内核痔

  • 内痔核: 肛門の内側にできるいぼ痔。痛みを感じにくいことが多いですが、出血や脱出(肛門からいぼ痔が出てくること)が主な症状です。
  • 外痔核: 肛門の外側にできるいぼ痔。血栓ができて急激に腫れると、激しい痛みを伴うことがあります。

いぼ痔の原因は、便秘や下痢によるいきみ、長時間座りっぱなし・立ちっぱなしの姿勢、冷え、アルコールの過剰摂取など多岐にわたります。

2.なぜ「温める」のがいぼ痔に良いの?

いぼ痔の症状緩和に「温める」ことが良いとされるのは、主に以下の理由からです。

  • 血行促進: 肛門周辺を温めることで、滞っていた血流が改善されます。血行が良くなると、うっ血が解消され、腫れや痛みが和らぐ効果が期待できます。
  • 痛みの緩和: 温めることで、筋肉の緊張がほぐれ、痛みが和らぎやすくなります。痒みや炎症が強い場合は冷やす方がいいこともあります。
  • リラックス効果: 温かいお湯に浸かることで、全身がリラックスし、ストレスの軽減にもつながります。ストレスは痔の悪化要因の一つとも考えられています。
  • 清潔保持: 肛門周辺を清潔に保つことは、痔の悪化や感染予防に非常に重要です。痒みの予防にもなります。

3.いぼ痔の際に実践したい「正しい」入浴法・温め方

では、具体的にどのように温めるのが良いのでしょうか?

  • 湯船にゆっくり浸かる: シャワーだけでなく、できれば毎日、湯船に10分~15分程度ゆっくり浸かりましょう。38~40℃程度のぬるめのお湯がおすすめです。熱すぎるお湯は、かえって刺激になり、症状を悪化させる可能性があるので避けましょう。症状が強い場合は、1日に何回も入ることもお勧めです。
  • 半身浴も効果的: 全身浴が難しい場合は、半身浴でも十分効果があります。腰から下をじっくり温めることで、肛門周辺の血行を促進できます。
  • 座浴(坐浴)もおすすめ: 洗面器にお湯(38~40℃程度)を張り、その中に直接肛門部を浸す「座浴」も有効です。手軽に局部を温めることができます。痔の術後など、入浴が難しい場合にも行われます。
  • 使い捨てカイロの活用: 外出先や仕事中など、お風呂に入れない時は、温かい使い捨てカイロを下着の上から当てるのも良いでしょう。ただし、低温やけどに注意し、直接肌に貼らないようにしてください。
  • 温泉の利用:温泉は自宅での入浴と異なり、塩分や鉱物由来の成分が含まれているので、より筋肉が温まりやすいメリットがあります。

4.これはNG!いぼ痔悪化の注意点

温めることが良いとはいえ、以下のような行為は痔の悪化を招く可能性があるため注意が必要です。

  • 熱すぎるお湯: 刺激が強すぎて炎症を悪化させたり、皮膚を傷つけたりする可能性があります。
  • ゴシゴシ洗い: 石鹸をつけすぎたり、ゴシゴシ強く洗ったりすると、肛門周辺のデリケートな皮膚を傷つけ、かゆみや炎症を引き起こす原因になります。優しく泡で洗い、シャワーで洗い流す程度にしましょう。
  • 長時間の入浴: 長時間浸かりすぎると、皮膚がふやけて傷つきやすくなることがあります。適度な時間で切り上げましょう。

5.いぼ痔を根本的に改善するために

お風呂で温めることは、いぼ痔の症状を緩和する有効なセルフケアの一つですが、これだけで完治するわけではありません。根本的な改善のためには、以下の点も心がけましょう。

  • 規則正しい排便習慣: 便秘や下痢を解消し、スムーズな排便を心がけましょう。食物繊維を多く摂り、水分補給を十分に行うことが大切です。
  • 無理ないきみを避ける: 排便時に長時間いきむのは避け、便意を感じたら我慢せずにトイレに行くようにしましょう。
  • 長時間同じ姿勢を避ける: 長時間座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢は肛門に負担をかけます。適度に休憩を挟んで体を動かしましょう。
  • バランスの取れた食事: 辛いものやアルコールの摂りすぎは、痔を悪化させる可能性があります。
  • 清潔を保つ: 排便後は、ウォシュレットやシャワーで優しく洗い流し、清潔を保ちましょう。

6.「もしかして痔かも…」川崎の肛門専門医にご相談ください

「いぼ痔かな?」と思ったら、自己判断せずに専門医に相談することが最も大切です。

  • 痛みが強い
  • 出血が続く
  • いぼ痔が大きくなってきた、脱出するようになった
  • 市販薬を使っても改善しない

このような場合は、放置せずに早めに肛門科を受診しましょう。

いぼ痔はデリケートな悩みだからこそ、一人で抱え込まず、専門医に相談することが大切です。

川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニック(通称:カワナイ)は、内視鏡専門医・肛門専門医が在籍しており、いぼ痔の診断から治療、そして日常生活におけるアドバイスまで、患者様一人ひとりに合わせた丁寧なサポートを提供しています。プライバシーに配慮した診察室で、安心してご相談いただけます。

川崎駅からもアクセスしやすい当クリニックで、お尻の悩みを根本から解決し、安心して生活できるよう、一緒に考えていきませんか?

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