こんにちは。川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニック(通称:カワナイ)です。
いぼ痔(内痔核)の治療法として注目されている「ジオン注射(ALTA療法)」。「切らずに治せる」というメリットがある一方で、ネットで検索すると「ジオン注射 後悔」という言葉を目にすることもあり、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、年間多くの症例を扱う専門医の視点から、ジオン注射で後悔しないためのポイントを詳しく解説します。
なぜ「ジオン注射で後悔」という声があるのか?
ジオン注射を受けて後悔したと感じる方には、主に3つの理由があります。
1. 症状に適さないケースで治療を受けた
ジオン注射は、痔核の中に薬剤を注入して固める治療です。これは「内痔核(お尻の内側にあるイボ)」には非常に高い効果を発揮しますが、外側にある「外痔核」や「切れ痔」には適していません。適切な診断がなされないまま治療を行うと、「治らなかった」という不満に繋がってしまいます。
また、内痔核だけで存在するケースはそこまで多くなく、多くのケースは肛門管内外痔核(外痔核の一種)を伴っていることが多いです。肛門管内外痔核を伴う内痔核の場合、再発率が高くなると言われています。肛門管内外痔核を伴う内痔核の場合は、注射だけでなく切除も行う併用療法が適しています。切除治療や併用療法も可能な施設で診察を受け、ご自身の内痔核に合った適切な治療法を選択されることが重要となります。
2. 再発についての理解不足
ジオン注射の再発率は約10~20%程度と言われています。根治切除手術に比べると再発の可能性が上がりますが、日帰りで行える低侵襲な治療としてのメリットも大きいです。この「再発リスク」と「メリット」のバランスを事前に納得できているかが重要です。
3. 術後の違和感への不安
注入後、一時的に肛門の重だるさや発熱、稀に血圧低下などの反応が起こることがあります。これらは多くの場合、一時的なものですが、事前の説明が不足していると「失敗したのではないか」と後悔する原因になります。
後悔しないために。当院が大切にしていること
川崎駅徒歩4分の当院では、患者様が「この治療を選んでよかった」と心から思っていただけるよう、以下の体制を徹底しています。
- 精密な術前診断:デジタル肛門鏡などを用い、ジオン注射の適応があるかを厳格に見極めます。
- 専門医による執刀:内視鏡専門医・肛門外科専門医としての経験を活かし、安全で確実な「四段階注射法」を行います。
- 徹底したインフォームドコンセント:メリットだけでなく、再発率やリスクについても包み隠さずお話しします。
【院長より:私がジオン注射の「診断」にこだわる理由】
肛門科の医師として、他院で治療を受けた後に「治らなかった」「後悔している」というご相談をいただくことがあります。それは非常に心苦しいことです。
ジオン注射は、正しく行えば「お尻を切らずに、長年の悩みから解放される」素晴らしい治療法です。しかし、魔法の杖ではありません。だからこそ私は、「ジオン注射が、その患者様にとって本当にベストな選択か?」を見極める診断を、何よりも大切にしています。
「川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニック」という名に恥じぬよう、私たちは一つひとつの診察に責任を持ちます。ネットの情報で一人で悩まず、まずはあなたの不安を私に聞かせてください。後悔しないための治療を、一緒に選んでいきましょう。
院長 近藤崇之
川崎駅周辺で「痔」にお悩みの方へ
当院は、お仕事帰りや土日にも受診しやすい駅前の立地で、プライバシーに配慮した診療を行っております。いぼ痔の脱出や出血でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院では、月間100件を超える手術を行っており、肛門科受診の患者様も増えております。
より皆様に肛門疾患のこと、肛門科のこと、肛門手術のことを知っていただきたいと考え、肛門科専門ページもあります。
肛門科専門ページ → https://www.kawasaki-naishikyo.com/proctologysite/
是非、ご覧いただければと思います。
肛門科受診の敷居を下げる一環としてYoutubeも絶賛行っておりますので、是非、チャンネル登録と高評価をよろしくお願いいたします!
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川崎駅からすぐのため、現在、蒲田、武蔵小杉、幸区、中原区、川崎区、横浜方面からも多数患者様がいらっしゃっております。
診察を御希望の方は是非ご検討ください。
痛みが強い場合、緊急処置も行っております。ご相談ください。
セカンドオピニオンも受け付けておりますので、今行っている治療でなかなか良くならない場合はお気軽にご相談ください。