※診察はプライバシーに配慮した個室で行います
【再発の真実】5年後、10年後はどうなる?正直なジオン注射の再発率と当院の「再発させない」工夫
![]()
目次
「切らずに治せる」「日帰りで痛くない」として、今や痔の治療の主流となりつつあるジオン注射(ALTA療法)。
しかし、患者様から診察時に最も多くいただく鋭い質問がこちらです。
「先生、これって一生持つの? それとも数年でまた出てくるの?」
手術費用も安くはありませんし、せっかく治療するなら長持ちさせたいと思うのは当然です。
今回は、川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニック(通称:カワナイ)が、良いことばかりではなく、あえて少し耳の痛い「再発の真実」と、それを防ぐために当院が行っている「併用療法(ハイブリッド手術)」について、実際の医学論文のデータを交えて正直にお話しします。
1. データで見る真実:ジオン注射「単独」の再発率は?
まず、誠実にお答えします。
ジオン注射は魔法の薬ではありません。特に、適応を見誤って「注射だけで無理やりすべて治そう」とした場合、従来の「切る手術(結紮切除術)」と比較すると、再発率は高くなる傾向にあります。
日本の肛門科領域における著名な研究(国本ら, 2019)では、術後5年経過時の再発率について、衝撃的なデータが示されています。
【術式別の術後5年再発率の比較】
● 切る手術(結紮切除術):
再発率 約2.3%
(さすがの根治性です。ほとんど再発しません。)
● ジオン注射(ALTA)単独:
再発率 約18.2%
(5人に1人弱が、5年以内に何らかの形で再発しています。)
出典:Kunimoto M, et al. J Anus Rectum Colon. 2019; 3(4): 164-169.
この数字を見て、「やっぱり切らないとダメなのか……」と思われるかもしれませんが、諦める必要はありません。
実は、この同じ研究の中で、「注射の手軽さ」と「切る手術の根治性」を両立する方法についても証明されているのです。
2. 当院のこだわり:再発率を「切る手術」と同等にする「併用療法」
当院では、再発率を限りなく低くするために、ジオン注射単独ではなく、「外痔核切除 + ジオン注射」を組み合わせた併用療法(ハイブリッド手術)を積極的に取り入れています。

先ほどの論文データには続きがあります。
【併用療法(ハイブリッド)の5年再発率】
● 併用療法(切除 + ジオン注射):
再発率 約1.5%
出典:Kunimoto M, et al. J Anus Rectum Colon. 2019; 3(4): 164-169.
なんと、すべてを切除する手術(2.3%)よりも、併用療法(1.5%)の方が、数値上は再発率が低い(ほぼ同等)という結果が出ているのです。
なぜ、併用療法は再発しにくいのか?
ジオン注射だけで再発してしまうケースの多くは、外側の痔核(外痔核)の処理が不十分だったり、大きな痔核に対して注射の効果が届ききらなかったりすることが原因です。
そこで当院では、以下のように使い分けを行います。
- 内側の痔核(内痔核): ジオン注射で痛みなく固める。
- 外側の痔核(外痔核)や余分な皮: 最小限の切開できれいに切除する。
この「いいとこ取り」を行うことで、体への負担は最小限に抑えつつ、再発リスクを「全部切る手術」と同等レベルまで下げることが可能になります。
3. 最も重要なのは「術前の見極め」です
「とりあえず注射でやってみましょう」という安易な判断は、再発の元です。
当院が何より大切にしているのは、手術前の診察での「見極め」です。
- 「この痔核は注射だけできれいに治るか?」
- 「ここは注射だけだと数年後に再発するリスクが高いから、併用療法にすべきか?」
専門医がこの判断を厳密に行い、ジオン注射だけでは再発する可能性が高いと判断した場合には、正直にその旨をお伝えし、適切な術式(併用療法など)をご提案しています。
「切らずに治したい」という患者様のお気持ちは痛いほど分かりますが、数年後に再発してガッカリさせてしまっては意味がありません。
患者様一人ひとりのお尻の状態に合わせて、「一番長持ちする、かつ負担の少ない方法」をオーダーメイドで選択しています。
4. もし再発したら?術後の生活は?
もちろん、どんなに完璧な手術をしても、その後の生活習慣でお尻に負担をかけ続ければ、新たな痔ができる可能性はゼロではありません。
再発を防ぐためには、医師の技術だけでなく、患者様の協力も必要です。
- トイレで強くいきまない
- トイレにスマホを持ち込まず、3分以内で済ませる
- 便秘や下痢を放置しない
当院では、手術して終わりではなく、こうした生活指導も含めて「痔に悩まない人生」をサポートします。
まとめ:専門医の診断で「後悔しない治療」を
ジオン注射は素晴らしい治療法ですが、「誰でも・どんな痔でも・注射だけでOK」というわけではありません。
- 再発率を「切る手術」と同等まで下げる技術(併用療法)がある
- 注射だけでいけるか、切除も必要かを「見極める目」がある
この2つが揃っていることが、クリニック選びの重要なポイントです。
川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニックでは、目先の「楽さ」だけでなく、5年後、10年後の患者様の生活を見据えたご提案をいたします。
「自分にとってベストな治療法は何なのか知りたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院では、月間100件を超える手術を行っており、肛門科受診の患者様も増えております。
より皆様に肛門疾患のこと、肛門科のこと、肛門手術のことを知っていただきたいと考え、肛門科専門ページもあります。
肛門科専門ページ → https://www.kawasaki-naishikyo.com/proctologysite/
是非、ご覧いただければと思います。
肛門科受診の敷居を下げる一環としてYoutubeも絶賛行っておりますので、是非、チャンネル登録と高評価をよろしくお願いいたします!
【川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニックへのご予約はこちらから】
【アクセス情報はこちら】
川崎駅からすぐのため、現在、蒲田、武蔵小杉、幸区、中原区、川崎区、横浜方面からも多数患者様がいらっしゃっております。
診察を御希望の方は是非ご検討ください。
痛みが強い場合、緊急処置も行っております。ご相談ください。
セカンドオピニオンも受け付けておりますので、今行っている治療でなかなか良くならない場合はお気軽にご相談ください。