【専門医が教える】痛くてトイレが怖い…切れ痔を悪化させない「正しい排便術」
「毎朝トイレに行くのが憂鬱…」「排便のたびに、ガラスの破片が通るような激痛が走る」
切れ痔(裂肛)の痛みは、経験した人にしかわからないほど辛いものです。
痛みを恐れるあまり便意を我慢してしまうと、腸内で便の水分が奪われてカチカチになり、次回のトイレでさらに肛門が深く裂ける……という「切れ痔の負のスパイラル」に陥ってしまいます。
今回は、川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニックの大腸肛門病専門医が、少しでも痛みを和らげ、悪循環を断ち切るための「切れ痔の時の正しいトイレの入り方・うんちの出し方」を解説します。
目次(クリックで該当箇所へ飛びます)
1. 痛みを軽減する「考える人のポーズ」
洋式トイレに座る時、背筋をピンと伸ばしていませんか?実は、直立に近い姿勢では直腸と肛門の角度が曲がっており、便がスムーズに出ません。
切れ痔の時は、ロダンの彫刻「考える人」のポーズが最適です。
- 前傾姿勢になる:かかとを少し浮かせ、両肘を太ももに乗せて前かがみになります。
- 足元に台を置くのも◎:小さな踏み台(雑誌の束などでも可)に足を乗せると、和式トイレに近い「しゃがむ」姿勢になり、直腸から肛門が一直線になって便がスッと出やすくなります。
2. 息を止めない!「フーッ」と吐きながらいきむ
痛いからといって、「ウーン!」と息を止めて顔を真っ赤にして力むのはNGです。肛門に急激な圧力がかかり、傷口がさらに深く裂けてしまいます。
- ため息をつくように:息を「フーッ」と長く吐きながら、お腹の底から優しく押し出すイメージで排便しましょう。
- 息を吐くことで肛門の括約筋(かつやくきん)がリラックスし、便の通り道が広がりやすくなります。
3. トイレの滞在時間は「最大3分」まで
便座に長く座り続けると、重力で肛門周辺に血液が溜まり(うっ血)、切れ痔だけでなく「いぼ痔」まで併発する原因になります。
- 「出ない」と思ったら諦める:3分いきんで出ない便は、まだ腸の出口まで降りてきていません。一旦トイレから出て、強い便意が来るまで待ちましょう。
- スマホの持ち込みは厳禁:トイレでのスマホ操作は長居の最大の原因になります。トイレは「排便に集中する場所」と割り切りましょう。
4. 拭くときは「絶対にこすらない」
排便後のデリケートな傷口をトイレットペーパーでゴシゴシ拭くのは、傷口に塩を塗るようなものです。
- 温水洗浄便座を活用:水圧は「最弱」、温度は「人肌(温水)」に設定し、優しく洗い流します。冷水や強水圧は肛門の筋肉をキュッと収縮させ、激しい痛みを引き起こすので避けてください。
- 押し当てるように拭く:ペーパーで拭く時は、こすらずに「ポンポン」と優しく水分を吸い取るように拭き取りましょう。
5. 根本解決は「便を柔らかくすること」から!
どんなに排便時のテクニックを駆使しても、便がカチカチの石のようになっていれば、傷口は再び裂けてしまいます。
切れ痔を根本から治すためには、「傷を治すこと」と「便を柔らかくすること」の2つのアプローチが絶対に必要です。市販の痛み止め軟膏を塗るだけでは、便の硬さは変わらないため再発を繰り返してしまいます。
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6. 川崎駅徒歩1分!痛みを我慢せず当院へご相談ください
「トイレが恐怖」になるほど痛い時は、すでに市販薬や自力での改善が難しいサインです。
川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニック(通称:カワナイ)では、切れ痔の痛みを速やかに鎮めるお薬や、便に水分を含ませてゼリー状に柔らかくするお薬(酸化マグネシウムなど)を処方し、患者様が「痛くなくトイレに行ける」状態を最短で作ります。
「お尻を見せるのが恥ずかしい」とためらっている間にも、切れ痔は慢性化し、最終的には手術が必要な「見張りイボ」や「肛門ポリープ」に発展してしまうことがあります。
プライバシーに最大限配慮した診察を行っておりますので、お出かけ帰りやお仕事帰りに、どうぞお気軽にご相談ください。もう、一人でトイレで泣く必要はありません!