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【医師が解説】焼肉好き必見!!下痢になりやすい焼肉の部位ランキング|意外と知らない消化への影響

川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニック(通称:カワナイ)です。

焼肉は、日本人にとって家族や友人との楽しい食事のひとときを彩る人気メニューのひとつですよね。

脂の乗ったカルビ、ジューシーなホルモン、香ばしく焼けた赤身肉…。お腹を空かせて臨む焼肉は、最高のごちそうです。

しかしその一方で、「焼肉の翌日に下痢になってしまった」という声も多く耳にします。実際、当院にも「焼肉を食べた翌日からお腹がゆるい」「何度もトイレに駆け込む羽目になった」といった相談が寄せられています。先日、なぜお腹が緩くなるのかについて詳しく、「焼肉を食べると下痢をしやすくなる」ブログを書きました。

こうした下痢の原因は、単に食べ過ぎだけではありません。実は、食べた“部位”によって、腸への負担や下痢のリスクが大きく異なるんです。

ホルモンは大丈夫?レバーは?カルビは?知っておくだけで、体調を崩さずに焼肉を楽しめるかもしれません。

この記事では、おなかの専門医が「下痢になりやすい焼肉の部位」をランキング形式でご紹介しながら、そのメカニズムと対策についてもわかりやすく解説します。

焼肉をもっと美味しく、安心して食べるためのヒントが満載ですので、是非最後まで読んでください!!

 

焼肉と下痢の関係

焼肉を食べた翌日に「お腹がゆるくなった」「下痢が止まらない」と感じた経験はありませんか?
脂肪分の多い部位消化に時間のかかる部位は、腸を刺激しやすく、下痢を引き起こすことがあります。

食べる肉の種類や食べ方を工夫して、食事の後も快適な生活を送りましょう。

下痢になりやすい焼肉部位ランキング

1. ホルモン(シマチョウ・ギアラなど)
 ・部位の説明: 牛の大腸(シマチョウ)・第四胃袋(ギアラ)にあたる部位で、コリコリした食感と濃厚な脂が特徴です。

   ・下痢を引き起こす理由: ホルモンは脂肪やゼラチン質を非常に多く含み、特に腸が敏感な人にとっては消化が難しい部位です。脂肪分は胆のうから分泌される胆汁を過剰に刺激し、過剰 な胆汁が腸内で再吸収されずに残ると「胆汁性下痢」を引き起こします。また、ホルモンの繊維質は胃や小腸での分解が困難で、腸に負担がかかりやすいのも特徴です。

2.  カルビ
  ・ 部位の説明: 牛のあばら周辺にある部位で、サシの入った脂の甘さが人気の部位になります。焼肉の定番です。院長が一番好きな部位です。

  ・ 下痢を引き起こす理由: カルビは全体の約4〜5割が脂肪分で構成されており、その脂肪が胃や腸を強く刺激します。脂質の大量摂取は胃酸過多、胃もたれ、胆汁の過剰分泌を招き、消化が追いつかず下痢を引き起こす原因になります。特に「脂っこいものを食べるとすぐにお腹がゆるくなる」という人は注意が必要です。

3.  ミノ
 ・  部位の説明: 牛の第一胃袋にあたり、白くてザクザクした歯ごたえが特徴です。

 ・ 下痢を引き起こす理由: ミノは非常に強靭な筋繊維とコラーゲンを含むため、胃酸でも分解されにくく、消化に時間がかかります。消化されないまま腸に到達した場合、腸内環境を乱し下痢を誘発することがあります。また、歯ごたえの強さから十分に咀嚼されず飲み込まれると、さらに消化器への負担が増します。

4.  ハラミ
・ 部位の説明: 牛の横隔膜部分で、内臓系に分類されるが赤身肉に近い味と食感が人気です。

・ 下痢を引き起こす理由: 脂肪と赤身のバランスが良く食べやすいため、つい過食しやすくなります。過食によって腸内に未消化の脂やタンパク質が多く流れ込むと、腸内細菌のバランスが乱れ、ガス・膨満感・下痢などの消化器症状を引き起こします。また、鉄分も多いため、刺激性を感じやすい人では不調を招くこともあります。

5.  レバー
・ 部位の説明: 牛の肝臓。鉄分・ビタミンA・葉酸が豊富で栄養価の高い部位です。

・ 下痢を引き起こす理由: レバーは栄養価が高い反面、鉄やビタミンAなどの成分が腸を刺激する作用を持つことがあります。特に空腹時やアルコールと一緒に摂取した場合、胃腸への負担が強くなり、刺激性の下痢が起きやすくなります。まれに、ビタミンA過剰摂取により吐き気・軟便などの症状が出ることもあるため注意が必要です。

なぜ焼肉で下痢になる?

原因1:脂肪分のとりすぎ

脂肪は腸の運動を活発にさせ、胆汁性下痢の原因になります。

原因2:消化に時間がかかる部位

ホルモンやミノなどは消化しにくく、腸に負担をかけます。

原因3:タレやアルコールの刺激

にんにくやアルコールは腸を刺激し、過敏に反応して下痢になることがあります。

下痢を防ぐ食べ方の工夫

よく噛んで食べる(1口30回)

しっかりと噛んで肉の味を味わいましょう!

脂身の少ない部位(赤身)を選ぶ

食べる順番も脂身の少ないものから摂取するようにしましょう。 

最初にサラダやスープで胃腸を整える

まずはキムチやナムルから始めましょう!

冷たい飲み物は控える

ビールばかりでなく、温かいスープやお茶も摂取しましょう。

ホルモンは少量だけに

ホルモンは後半に。しっかりと噛んで味わいましょう!院長も、おさやんのホルモンが大好きです。

症状が続く場合は当院へ

焼肉のたびに下痢が続く、痛みや発熱を伴う場合は、何か病気が潜んでいる可能性があります。当院では、精密検査・治療が可能です。

下痢を来す疾患が潜んでいないかしっかりと検査をさせていただきます。

胆汁性下痢の場合も当院では治療可能です。

  • 大腸内視鏡検査(鎮静あり)
  • 過敏性腸症候群・胆汁性下痢の診断と治療
  • 川崎駅徒歩4分/土日も診療対応

まとめ

焼肉で下痢になりやすいのは「脂質」と「消化の悪さ」が関係しています。

部位選びと食べ方を工夫することで、お腹にやさしい焼肉を楽しむことができます。

賢く食べて、焼肉ライフを楽しみましょう!!

症状が気になる場合はお気軽にご相談ください。

 

【川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニックへのご予約はこちらから】 https://www.kawasaki-naishikyo.com/reserve/

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