焼肉を食べるとおなかが緩くなるのはなぜ?下痢の原因・検査・治療まで徹底解説!【医師監修】
川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニック(通称:カワナイ)です。
「焼肉を食べた翌日にお腹がゴロゴロする」「焼肉を食べると必ず下痢になる」ということ、ありませんか?
実は、焼肉の脂や調味料、食べ方が腸に負担をかけることがあります。
今回は、焼肉後におなかが緩くなる原因と、必要な検査・治療について解説します。
🔍主な原因
脂肪分の摂りすぎ
焼肉のカルビやホルモンなどには動物性脂肪が多く含まれます。
脂肪は消化に時間がかかり、小腸や胆のうに負担をかけます。
特に脂肪を分解する「胆汁」の分泌が追いつかないと、消化不良を起こし、下痢や腹痛の原因になります。
💡脂っこい部位を多く食べると、腸が刺激されて水分を多く分泌 → 結果として便が柔らかくなります。
焼肉のタレや刺激物
焼肉のタレには糖分・油分・香辛料が多く含まれています。
にんにくや唐辛子などの刺激物は腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を活発にし、おなかがゴロゴロ・下痢しやすい状態になります。
食べ過ぎ・早食い
短時間で大量の肉を食べると、胃腸が十分に消化できずに消化不良を起こします。
特にビールや炭酸飲料と一緒に食べると、ガスが発生しやすくなり、腹部膨満感を伴います。
腸の過敏性(過敏性腸症候群:IBS)
ストレスや体質により、腸が過敏に反応する「過敏性腸症候群(IBS)」の方は、
焼肉など脂質の多い食事で症状が出やすくなります。
一見「食あたり」と思っていても、実は腸の過敏性が原因というケースもあります。
食中毒・感染性腸炎
焼肉を食べた後の下痢や腹痛が強い場合は、食中毒や感染性腸炎の可能性も。
特に生焼けのお肉や、生肉(ユッケ・レバー)を食べた場合は注意が必要です。
細菌やウイルスが原因となることもあり、発熱や血便を伴う場合は医療機関を受診しましょう。
🩺必要な検査
| 検査名 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 便検査 | 細菌やウイルスの有無を調べる | 感染性腸炎や食中毒の確認 |
| 血液検査 | 炎症や脱水の有無をチェック | 腸炎や肝胆膵疾患の評価 |
| 腹部エコー | 胆のうや膵臓の状態を確認 | 脂肪の消化トラブルを確認 |
| 大腸内視鏡検査 | 腸の炎症やポリープの有無を確認 | 慢性的な下痢や血便時に実施 |
💊治療・対処法
食事の見直し
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脂っこい部位(カルビ・ホルモン)を控えめに
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タレは少なめ、塩味やレモンで代用
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野菜やキムチなど食物繊維を一緒に摂ることで腸の動きを整える
整腸剤・乳酸菌の活用
腸内環境を整えるビフィズス菌・乳酸菌を日常的に摂ると、
腸のバリア機能が高まり、下痢しにくくなります。
院長はなっとう健美をお勧めしています。院内で販売しています。
十分な水分補給
下痢の後は脱水を起こしやすいので、
経口補水液やスープなどで電解質を補うことが大切です。
🏥クリニック受診の目安
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下痢が3日以上続く
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血便・発熱・嘔吐を伴う
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焼肉を食べるたびにお腹が緩くなる
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慢性的な便通異常がある(便秘と下痢を繰り返す)
こうした場合は、消化器内科や内視鏡クリニックでの診察をおすすめします。
腸や胆のう、膵臓の機能に問題があることもあります。
🧭まとめ
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焼肉後の下痢は「脂肪の消化不良」や「刺激物」による腸の反応が主な原因です。
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食中毒や過敏性腸症候群が隠れていることもあります。
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繰り返す場合は専門医での検査が安心です。
📍当院でできる検査・治療
当院では、以下のような診療を行っています。
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血液検査による原因検索
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大腸内視鏡検査での炎症・ポリープチェック
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腸内環境を整える治療や生活指導
焼肉や脂っこい食事の後にお腹の調子が悪くなる方は、
お気軽に川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニックまでご相談ください。
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川崎駅からすぐのため、現在、蒲田、武蔵小杉方面からも多数患者様がいらっしゃっております。
診察や内視鏡検査を御希望の方は是非ご検討ください。