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世界一わかりやすい肛門の教科書 ⑦肛門搔痒症(おしりの痒み)が止まらない!その原因と対策、カワナイでの治療法

痔「おしりが痒い」「肛門のあたりがムズムズする」といった不快な症状に悩まされていませんか?

実は、この肛門搔痒症(こうもんそうようしょう)は、多くの方が経験する一般的な症状です。

しかし、「人に相談しにくい」「どこで診てもらえばいいか分からない」と感じ、一人で抱え込んでいる方も少なくありません。

このブログでは、そんな肛門搔痒症の原因、症状、そして川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニック(カワナイ)での診断・治療法について、分かりやすく解説します。

症状でお悩みの方は、ぜひ最後までお読みいただき、受診のきっかけにしてください。

 

 


目次


1.「おしりの痒み」の原因は?意外な病気が潜んでいることも!

肛門搔痒症の原因は多岐にわたります。大きく分けて、特定の病気が原因で起こる場合と、そうでない場合があります。

1−1.病気が原因で起こるおしりの痒み

  • 痔(いぼ痔・切れ痔): 痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)がある場合、炎症や出血が刺激となり、痒みを引き起こすことがあります。特に、いぼ痔からの分泌物が痒みの原因となることもあります。
  • 直腸・肛門の炎症性疾患: クローン病や潰瘍性大腸炎など、腸の炎症性疾患が肛門周囲に影響し、痒みや痛みを伴うことがあります。
  • 皮膚疾患: 肛門周囲の皮膚に、湿疹、かぶれ(接触皮膚炎)、アトピー性皮膚炎、白癬(水虫の一種)などの皮膚病がある場合、痒みが現れます。
  • 感染症:
    • 細菌感染: 黄色ブドウ球菌などによる皮膚の感染症。
    • 真菌感染(カンジダ症など): 湿気が多い肛門周囲は、カビの一種である真菌が繁殖しやすい環境です。
    • 寄生虫感染(ぎょう虫など): 小さなお子さんに多いですが、大人でもぎょう虫感染によって夜間に強い痒みが生じることがあります。
  • 性感染症: 尖圭コンジローマやヘルペスなど、性感染症が原因で肛門周囲に病変ができ、痒みを伴うことがあります。
  • 糖尿病: 糖尿病の方は皮膚が乾燥しやすく、また免疫力の低下から感染症にかかりやすいため、肛門搔痒症を併発しやすい傾向があります。
  • その他: ごく稀ですが、肛門周囲にできた腫瘍が痒みの原因となることもあります。

1−2.病気以外の原因で起こるおしりの痒み(特発性肛門搔痒症)

検査をしても特に異常が見つからない場合、「特発性(とくはつせい)肛門搔痒症」と診断されることがあります。これは、以下のような日常生活の習慣が原因となっていることが多いです。

  • 過度な清潔習慣: トイレットペーパーでのゴシゴシ拭きすぎ、温水洗浄便座の使いすぎ(特に強すぎる水圧や長時間使用)は、皮膚のバリア機能を壊し、乾燥や炎症を引き起こして痒みを悪化させます。
  • 排便後の拭き残し: 便の残りカスが刺激となり、痒みを引き起こすことがあります。
  • 下着や衣類の摩擦・ムレ: 合成繊維の下着やタイトな衣類は通気性が悪く、汗や湿気がこもりやすいため、ムレによるかぶれや痒みを誘発します。
  • ストレス・精神的な要因: ストレスは自律神経のバランスを崩し、痒みを感じやすくさせることがあります。また、痒みが気になりすぎて、かきむしる行為が習慣化してしまうこともあります。
  • 特定の食品・薬剤: コーヒー、香辛料、アルコールなどの刺激物や、一部の薬剤が痒みを誘発することがあります。

2.「おしりの痒み」どんな症状が出たら受診すべき?

「おしりが痒い」と感じたら、以下のような症状がないかチェックしてみてください。

  • 痒みがなかなか治まらない、悪化している
  • 夜間、寝ている間に痒みが強くなり、目が覚めてしまう
  • かきむしってしまい、皮膚がただれている、出血がある
  • 痒みだけでなく、痛み、腫れ、熱っぽさを感じる
  • 分泌物(下着が汚れる)がある
  • 肛門の周りにできものやしこりがある

これらの症状が続く場合は、自己判断せずに川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニックの肛門専門医の診察を受けることを強くお勧めします。


3.川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニックでの肛門搔痒症の診断と検査

「おしりの痒み」でご来院いただいた場合、まずは丁寧な問診と視診を行います。

  • 問診: 痒みが始まった時期、頻度、強さ、どのような時に痒みが増すか、排便習慣、使用している下着や洗浄習慣など、詳しくお伺いします。
  • 視診・触診: 肛門周囲の皮膚の状態(赤み、ただれ、湿疹、傷の有無)、痔の有無、できものの有無などを直接確認します。
  • 肛門鏡検査: 肛門の奥(直腸下部)に異常がないかを確認するために、細い筒状の器具(肛門鏡)を挿入して観察します。ほとんど痛みはありませんのでご安心ください。
  • 必要に応じて追加検査:
    • 皮膚の検査: 湿疹や真菌感染が疑われる場合は、皮膚の一部を採取して顕微鏡で調べることもあります。
    • 血液検査: 糖尿病や炎症の有無を確認するために行うことがあります。
    • 大腸内視鏡検査: 稀に、大腸の奥に原因となる病変が隠れている可能性がある場合、内視鏡検査をご提案することがあります。

川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニックでは、患者さんのプライバシーに最大限配慮した環境で、安心して検査を受けていただけるよう努めております。女性医師をご希望の方も、お気軽にご相談ください。


4.「おしりの痒み」の治療法

肛門搔痒症の治療は、原因によって異なります。

4−1.原因疾患がある場合

  • 痔の治療: 痔が原因の場合は、生活習慣の改善指導、薬物療法(軟膏や坐薬)、症状によっては日帰り手術などを検討します。
  • 皮膚疾患の治療: ステロイド軟膏や抗真菌剤、抗ヒスタミン剤など、原因に合わせた薬剤を処方します。
  • 感染症の治療: 細菌感染には抗生物質、真菌感染には抗真菌剤、寄生虫には駆虫薬などを使用します。
  • 糖尿病など基礎疾患の治療: 全身疾患が原因の場合は、その疾患の治療を並行して行います。

4−2.原因が特定できない場合(特発性肛門搔痒症)

検査で異常が見つからない場合でも、症状を和らげる治療は可能です。

  • 生活習慣の改善指導:
    • 清潔習慣の見直し: 温水洗浄便座の使いすぎやゴシゴシ拭きすぎを避け、優しく拭く、シャワーで洗い流す程度にするなどの指導を行います。石鹸の使用も最小限に留めます。
    • 保湿: 肛門周囲の乾燥が原因の場合は、ワセリンなどで保湿を促します。
    • 下着の見直し: 綿などの通気性の良い素材の下着を着用し、締め付けの少ない衣類を選びます。
    • 食生活の改善: 刺激物の摂取を控えるようアドバイスします。
  • 薬物療法: 痒みを抑えるための軟膏(ステロイド軟膏など)や、内服薬(抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤)を処方します。精神的な要因が大きい場合は、漢方薬や安定剤を検討することもあります。
  • かきむしり防止: 痒みが強くてかきむしってしまう方には、爪を短く切る、寝る時に手袋をするなどのアドバイスも行います。

5.「おしりの痒み」を放置しない!川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニックへの早期受診のすすめ

「おしりの痒み」は、日常生活に大きな不快感をもたらすだけでなく、放置することで症状が悪化したり、別の病気が隠れていたりする可能性もあります。

「こんなことで受診してもいいのかな?」とためらわず、少しでも気になる症状があれば、お気軽に川崎駅前大腸と胃の消化器内視鏡・肛門外科クリニックにご相談ください。

当クリニックでは、患者さんのデリケートな悩みに真摯に向き合い、経験豊富な専門医が丁寧に診察・治療を行います。

快適な毎日を取り戻すために、私たちがお手伝いさせていただきます。

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